
今回の大きな規約変更になった「個人からの仕入れ商品は新品出品」ができないことについてですが、なぜこのような規約にしたのか考えてみました。
一番初めに思いついたのが、せどらー増加によるアマゾン自体が在庫を抱えている商品の「売れ行き」と「値下げ」に影響が出てきたからだと思います。
最近は手軽に誰でもお金を稼ぐことが出来るとして、せどらーが増えました。(本当に手軽に稼げるかは別として)
その影響でアマゾン自体が在庫を持っていて販売している商品があったとしても、アマゾンより価格を安く設定しないと商品は基本売れないので、みんながアマゾンより安く設定します。
するとアマゾンとしては商品の売れ行きが悪くなる、もしくは売れなくなるので、さらに値下げをするしかありません。
つまり新規出品者の増加により、アマゾンの在庫にマイナスの影響が出ているためだと思います。
そこで思いついたのが今回の方法。
「新品出品に規制をかける」です。
巧みなアマゾンのからくり
これによりほとんどのせどらーは商品状態を「新品」ではなく「ほぼ新品」として出品しなくてはいけなくなります。
ここで少し疑問がおきるのですが、なぜ「ほぼ新品」はOKという処置にしたのか?
せどらーを追い出すのが目的なら個人仕入れの商品はすべて出品できない仕様にすればいいだけの話です。ですが今回そうはしませんでした。
これはアマゾンの経営理念に反してしまうことになるからです。
アマゾンの創業者ジェフベゾスは、「アマゾンは他のお店では取り扱っていないような物でも取り扱うネットショップ」それを目指し成長させてきました。それがアマゾンの根本的な経営理念になっています。
つまり、超ロングテールの商品も扱い、ラインナップが他のネットショップよりはるかに豊富なショップを作りあげてきたのがアマゾンです。
この「商品の種類が非常に豊富」という強みがアマゾン最大の武器なわけで、これによって顧客を獲得してきました。
そのような前提を踏まえた上で、せどらーを全面的に追い出すとどうなるか?
アマゾンが自社で用意できる商品には限界があるので、せどらーがいなくなった分、商品のラインナップが格段に減る。それはアマゾンの魅力減少に繋がるので避けなければなりません。
でも、このまませどらーを増やしたら影響が出る・・・。
ではどうすればいいか?そこで考えたのが今回の新品出品不可です。
新品では自社在庫をライバルが少ない状態で販売でき、かつロングテールのような商品はせどらーに新品以外の状態で提供してもらう。これでバランスをとる狙いがあるというわけです。
さらにもう一つ理由がありますが、それはまた明日お話し致します。